仕事以外のこと

好きな本に、好きな映画

好きな作家と作品を教えてください。

阿久津弁護士(以下、阿久津)「司馬遼太郎です。読んだ作品は『竜馬がゆく』『項羽と劉邦』『燃えよ剣』『国盗り物語』『花神』『功名が辻』あたりでしょうか。」

読んでいますね。司馬遼太郎のどこが好きですか?
阿久津「男だったら読めば好きになるような、そんなところがありますね。」

他の作家は?
阿久津「あとは、重松清ですかね。『流星ワゴン』とか。それと横山秀夫。『半落ち』『第三の時効』などですね。テレビドラマなんかと違ってリアルですよ。」

重松清はどこが好きですか?
阿久津「重松清の作品は家族の物語なんですよ。少年の非行なんかが出てくる。ハッピーエンドではなくて。いじめられる人はいじめられっぱなしなんだけれども、小さな救いがあるんですよ。短編集もそうです。いじめられる子はいじめられっぱなしで。でも、ちょっとした良さがある。極端に良くなるってことは、実際の人生では、そうはないと思うんですよね。弁護士が入ったからといって、劇的に人生が良くなるわけではないように。」

なるほど。次は映画について教えてください。好きな作品は何でしょうか?
阿久津「残念ながら最近はなかなか映画を見る時間がとれませんけれど、古い作品であれば『ゴッドファーザー』が好きですね。1も好きですが、2も好きです。劇中でアル・パチーノは自分の兄を殺してしまうのですが、やらざるを得なかったんです。その苦悩が叙情的で好きですね。またロバート・デ・ニーロは最高に良かったと思います。」

同感ですね。他には?
阿久津「そうですね。ジェームス・ディーンの『エデンの東』ですかね。父親に認めて欲しいんだけど認めてもらえない。切ない感情を伝えるのがとても上手な人ですよね。同じくジェームス・ディーンの『ジャイアンツ』も好きです。石油が出て大金持ちになる話なんですけれど、石油が出た時にセリフではなく、顔の表情でもなく、後姿だけで表現したんですよ。嬉しさがにじみ出ているんですよ、背中から。その演技力は、すごいと思いましたね。」

ポルシェでの事故は、ジャイアンツ公開前のことですね。ところで、日本の映画はどうですか?
阿久津「黒澤映画は好きですよ。一番好きなのは『隠し砦の三悪人』かな。それと『七人の侍』です。とにかく映像がすごかった。百姓が野武士に襲われていて、百姓の依頼で七人の侍が野武士と戦うわけなんですけれど、ラストシーンが印象的ですね。結局、勝ったのは百姓だよって台詞があるんですよ。身を粉にして働いても、勝ったのはクライアントだよ、っていう(笑)。何となく今の生活に通ずるものがありますよね。」

(爆笑)