テレビの法律相談

最近のテレビには弁護士がずいぶんと出演していますけれど、それについてはどう思われますか? タレントみたいな方が多いようですが(笑)

阿久津弁護士(以下、阿久津)「うーん。出演していらっしゃる弁護士の方々個人に対してというよりも、番組の構成については疑問というか違和感はありますよね。」

と言いますと?

阿久津「その手の番組というのは事例が出てきて『この場合、慰謝料を請求できますか?出来ませんか?』みたいな構成になっていたりしますよね。慰謝料を請求できる確率が何%くらい、みたいな。」

そんな感じですよね。

阿久津「でも、中立的な立場に立って客観的に『あなたが慰謝料を取れる確率は何%です』などと答えることは、弁護士の仕事ではないんですよね。」

なるほど。

阿久津「弁護士に相談に行く時というのは切羽詰まっているというか、とても困っていて、自分ではどうしようもない、という状況で相談に行くのが普通だと思うんですよ。」

そういう人が多いでしょうね。

阿久津「そういう状況で相談に来られた方に対して、『あなたが慰謝料を取れる確率は何%くらいです』とか『離婚は認められません』とか答えるのは、違う気がするんですよね。もちろん客観的にみても絶対に無理な相談であれば別ですが、少なくとも勝つ可能性があるのであれば、難しい点も説明した上で『一緒に戦っていきましょう』と言うのが弁護士だと思うんですよね。」

確かにその通りです。切羽詰まって相談に行ったら”あなた、これは無理ですよ”とかって言われたら行き場がないですもんね。それも、高額な相談料を支払って。

阿久津「客観的中立的な意見を述べるのは裁判所の仕事であって、弁護士の仕事ではないと思っています。」