弁護士と勝敗

私は基本的に仕事を断りません

阿久津弁護士のインタビューを通じて始終一貫していることは、勝利に対するこだわりである。それは並々ならぬものだ。

*実際の事件とは内容を変えて掲載しています。

阿久津弁護士にとって勝利とは何でしょうか?

阿久津弁護士(以下、阿久津)「弁護士にとっての勝利とは、依頼者に喜んでもらえる結果をもたらすこと、すなわち依頼者の利益のことです。ですから、単純な勝った、負けたでは計れない部分があります。」

なるほど。

阿久津「依頼者の利益の為に努力をすることは絶対的なことであり、弁護士としての存在意義であると思っています。依頼者が喜んでくれることや『また何かあったらお願いしますね』と言ってもらうことが私にとっての勝利というか喜びですかね。」

勝利に対するこだわりというのは、そういうことなんですね。

阿久津「そうですね。ただ、私の場合は弁護士であること以前の問題で、とにかく負けるのだけは絶対に嫌なんです。特に私はもともと貧しい家で育ちましたし、経済学部という違う畑から来た人間ですので。『父も弁護士です』みたいな人には負けたくないですね。絶対に。」

そうでしょうね。幼少期からのお話をうかがうとよく理解できます。ただ、そうは言っても負けることもあるでしょう?

阿久津「もちろんあります。ただし、途中で負けてもいいと思ったことも無ければ、みすみす負けたことも一度もない。最悪、どうやっても負けることになったとしても、負け方というものがあると思っています。」

ただでは負けないと?

阿久津「そういうことです。少しでも依頼者の望む結果に近づけて終わりたいと思っています。世の中にたくさんいる弁護士の中から敢えて自分に委任してくれた以上、やっぱり『選んで良かった』と思って欲しいですから。」